INTERVIEW

クリエイティブのプロフェッショナルが輝ける場に

代表 山本尚美が語る採用への期待

まずは新会社設立の狙いをお聞かせください

「個」の際立つヒエラルキーのない組織へ

私たちは、資生堂のクリエイティブ部門として100年以上の歴史を積み重ね、今、新たに独立したクリエイティブカンパニーとして船出しました。 この船出にあたって私が強く思っているのは、クリエイティブのプロフェッショナルとしての「個」を、もっと際立たせたいということです。会社はその「個」が集まり、それぞれが違う役割を持ちつつ「新たな美を生みだす」という目標のもとにチームプレーを行う場所。目指すのは、「コーポレーション」というより「クリエイティブコレクティブ」という形の、ヒエラルキーのない組織です。
新会社のパーパスやビジョン、コーポレートロゴは社内メンバーで協議してつくられたとお伺いしましたがどのような意図があったのでしょうか?

一人ひとりがこの船のリーダー

当社の掲げる「パーパス」「ミッション」「ビジョン」「バリュー」とコーポレートロゴは、若手からベテランまで社内メンバーが皆で考え、協議し、つくりあげました。トップダウンで決めたものを伝えるのが一般的だと思いますが、たとえトップの思いがどんなに強くても、広がっていくうちに思いは薄まり熱量は下がっていくものです。誰か一人のリーダー任せではなく、一人ひとりがリーダーシップを持つ。自分が資生堂クリエイティブという船を動かしているという自覚や責任を持ち、自ら課題を見つけ解決していく姿勢を持ってほしいと考えて、このような方法を選びました。実際の仕事においても、会社決定を待つようなプロセスはできる限り減らし、現場がクリエイティブに対する裁量を持ってプロジェクトを進めていける体制にしています。

資生堂クリエイティブロゴ

PMVV

働き方や環境について教えてください

時間や場所にとらわれない新しい働き方を

クリエイター全員に、プロフェッショナルとして成長し能力を発揮していってほしい。そのために会社として重視しているのが、まずは働き方などの環境整備です。 多様な考え方や生き方が尊重される時代ですから、働き方ももっと多様であっていい。特に私たちの仕事は、オフィスで集まらなければできないものではありません。大切なのは、その人のクリエイティビティを高め、プロフェッショナルとしての結果が出せる働き方ということです。それぞれが、それを選べる環境を目指し、従来の慣習や時間・場所などの制約にとらわれない、資生堂クリエイティブ独自の新しい働き方をつくっていきたいと考えています。

スキルアップを会社がサポート

もう一つ、欠かせないのが人財への投資です。クリエイティブは、クリエイターが自分の引き出しの中にさまざまなものを蓄え、それを消費して生み出します。その蓄えと消費のバランスがうまくいかないと、良い仕事はできません。しかし、現代の仕事のスピード感に対応していると、どうしても消費過多になりがち。そこで、会社として美に触れる体験や学びの機会をつくったり情報提供をすることで、引き出しを充足させるサポートをしていきたいと考えています。 また、デジタルツールの習得をはじめとするスキルアップも重視しています。クリエイティブに関するテクノロジーは日進月歩で進化しており、それらを使いこなすスキルがなければ、どれだけ素晴らしいアイデアを持っていても最適なアウトプットができません。必要な技術を学ぶための投資やバックアップは、積極的に行っていきます。

クリエイティビティを高める長期休暇

クリエイターの引き出しを充足させるためには、適度に休むことも重要です。昔は「身を粉にして働く」ということが美徳のように言われましたが、私の経験からも、働きすぎは決して良い結果を生みません。グローバリゼーションで増えている外国人メンバーの多くは、現在も長期休暇を積極的に取得しています。これからは日本人も積極的に充電期間としての長期休暇を取り、クリエイティビティを高めることにつなげてほしいと考えています。 体験デザインという非定型のサービスを提供する当社は、働いているすべての人たちこそが、会社の資産です。一人ひとりがキラキラ輝いていないと、この会社の経営は成り立たない。そう考えて、全力で環境整備に取り組んでいます。
資生堂クリエイティブの特長とやりがいについて教えてください

ブランドの伴走者としてトータルで関わる

クリエイティブカンパニーとしての私たちの特長は、資生堂ブランドを深く理解した伴走者として、幅広くクリエイティブに関われることです。今後グループ外のクライアントと関わる機会も出てくると思いますが、資生堂という核を持つことは、強みであり特長です。 クリエイティブには、クラフト(ものづくり)だけでなく、マーケットリサーチからコンセプトづくり、それらに基づいてアイデアを生み出し可視化するなどの多くのプロセスがあります。通常のクリエイティブエージェンシーは、例えば「この広告の制作を」というようなパート受注がほとんど。それに対して私たちは、すべての段階にトータルで関わることができます。クリエイティブの川上から深く関わって仕事を行いたい人には、とてもやりがいのある職場ではないかと思います。
採用への期待について教えてください

時代の潮流に対する感度と戦略的思考を重視

歴史の中で磨き上げてきたクラフトの強みに加え、今後は戦略面をさらに強化していきたいと考えています。そのために、トレンドやマーケットを読んで物事を俯瞰でとらえることができるような、時代の変化への感度が高く戦略的思考に富んだ方に仲間として加わっていただきたいと思います。 また、クリエイターがクリエイティブに集中できる環境を整えるために、クライアントやマーケッターとクリエイターの間を適切につなぐことのできる、プロフェッショナルなアカウント(営業)部門も増強していく方針です。

「体験デザイン」の創造を共に目指したい

求める人財のイメージとしては、一つのことのみに秀でた「I型」よりも、優れた一つは持ちながら、ほかにも幅広く興味関心や能力のある「T型」の人。以前はデザイナーも、グラフィックデザインやスペースデザインなど分野ごとのエキスパートがいましたが、今はもっと幅広い視野を持った人が活躍しています。テクノロジーの変化などによって、今後もクリエイターの仕事は変化していくでしょう。私たちのオリジンである資生堂意匠部は、パッケージから広告や店頭ディスプレイまで統合的なデザインでブランディングするという、エポックメイキングを行いました。約100年後の今、私たちは、美で世界に感動をもたらす「体験デザイン」の創造を目指しています。マルチで柔軟な才能を持った皆さんと共にその目標を実現し、クリエイティブの新たな時代をつくっていきたいと思います。