“UNSTEREOTYPE”
EXHIBITION
日本に潜む、
「やさしい圧力」を可視化する。
COMMUNICATION DESIGN GRAPHICS
COPYWRITING
SOCIAL
UN Women(国連女性機関)主催の国際女性デー記念企画「アンステレオタイプ展」に、資生堂として出品した展示作品です。この展覧会は、UN Womenが主導する、広告におけるジェンダー平等推進のグローバルな取り組み「アンステレオタイプ・アライアンス」の一環として開催されました。日常や心の奥底に潜む固定概念(ステレオタイプ)や無意識のバイアスや可視化し、静かに問いを投げかける表現をめざしました。
この国には、ご要望が多すぎる。
配慮のふりをした圧力や無言の期待。日本では、それらが露骨な形ではなく「ご要望」として表れます。気遣いはある。悪気もない。だからこそ逃げ場がない。そんな日本ならではの「やさしい圧力」が生まれる“瞬間”を可視化。積み重なるほど重く、偏っていくその存在を、大小の円で表現しました。シリーズの起点となる一作です。
「女子力」は、圧力にもなる。
無意識のステレオタイプは、何気ない言葉にこそ現れます。悪意のない期待が、無言の圧力へと転じる瞬間を切り取り、押しつぶされそうな赤い円で可視化した一作です。
家庭には、労働基準法がない。
日本の女性が家事や育児に費やす時間は、男性の約5.5倍*。家庭という閉じた空間だからこそ起こりやすい偏りを、個人の問題にせず、場の性質として浮かび上がらせました。
* 経済協力開発機構調査報告(2020年)より
紅一点だね。笑いながら言われた。
軽い冗談の裏に潜む、深刻なジェンダーバイアス。「気を遣ったつもり、なのに」──シリーズの中でこの作品だけ、言葉を放った側の視点を潜ませることで、善意と偏見の境界の曖昧さを表現しました。
展覧会のキービジュアルも資生堂が制作しました。ミニマルな円だけで、ステレオタイプから脱却した世界を描いたもので、多様な円は、豊かな個を象徴しています。
作品は、国連大学に展示されました。会期初日には除幕式も行われ、多くの方々にご来場いただきました。
CREDITS
資生堂作品
CREATIVE DIRECTOR / COPY WRITER 赤星 薫(資生堂)
ART DIRECTOR 廣川 まりあ(資生堂)
DESIGNER 成瀬 太陽(資生堂)
PROJECT MANAGEMENT DIRECTOR 宗行 万倫乃(資生堂)
PROJECT MANAGER 山田 都子(資生堂)/ 碓井 稀理(資生堂)
PHOTOGRAPHER HIROMI FUKUDA
展覧会キービジュアル
CREATIVE DIRECTOR / COPY WRITER 赤星 薫(資生堂)
DESIGNER 成瀬 太陽(資生堂)
PROJECT MANAGEMENT DIRECTOR 宗行 万倫乃(資生堂)
PROJECT MANAGER 山田 都子(資生堂)
PHOTOGRAPHER HIROMI FUKUDA